2014年10月22日

共働学舎(真木地区)その2

ここはかつて楢山節考のロケ現場になったそうで、手入れされていない廃屋もたくさん残っていました。
車が今も入れないので古民家の修理もままならないのですが、かつてはこの村に大工さんなどもおられたそうで、すべて村でまかなえる自給自足生活が成り立っていた比較的裕福な村であったそうです。たしかに建物の梁などはすごく立派でした。分校跡もありました。ただだれか一人が村から離れてしまうとその村の生活がままならなくなるわけです。こんな状況は、たとえ車が入れても今の日本のあちらこちらでおこっていることです。
共働学舎では、今も家の中でこんな風にご飯をたきます。建物の中がすごく煙たい!!電気は来ていますが、水やガスはありません。トイレの排泄物も肥料となるので、ペーパーはすてられません。
「ごはんですよ!」の合図はこれをたたいてみんなを呼びます。もちろんみんな当番で全員そろって食べます。そしてここでは、障がいがあるとかないとか関係なくみんな平等。みんな生きるために一生懸命働きます。
大雨で停電してしまいました。でもだれも慌てません。囲炉裏の火を囲んで、お酒を飲みながら語らいました。
ここからふもとまで上がったり下りたりするときは、こんな風に荷物をキャタピラで運びます。途中何回かこけることもあるそうです。数メートル雪が積もる冬場はさすがに大多数の人はふもとの宿舎におりるそうですが、ここで冬ごもりする方もあるそうです。アルプスのハイジの世界です。
ボランティアさん、研修の学生さんなどもたくさんこの山に入っています。本当に不便な暮らしだけど、自分の人生や生き方をいろいろ考えることができました。
共働学舎の職員さんの若夫婦が数十年ぶりにここに定住するそうです。そのために家を改修しています。この日はお風呂を作っていました。もちろんみんなで協力し手作りで・・・。

ドキュメンタリー映画は今編集中。来春には公開されるようです。  


Posted by アトリエティーダ at 18:44Comments(0)その他

2014年10月22日

共働学舎その1(真木地区)

1年前になりますが、昨年の11月2日~4日の連休に長野県南小谷の真木地区に行きました。この真木というところは、今現在も車が入れない山道を1時間も歩かないと行けない集落なのです。
ずいぶん前に廃村になったそうなのですが「共働学舎」という障がいを持った人たちや社会的弱者の方々が共に働き、共に生活をする場運営しているNPO法人の方々が、再び生活の場として半自給自足生活を営んでいます。
教員時代にいろいろお世話になった写真家、映画監督の本橋成一さんが、ドキュメンタリー映画を撮影しているということで貝塚の友人やそのお友達と3人で行くことになったのです。(最初はぶたの丸焼きをしようという計画だったのですが、いったら豚は飼ってなかった・・・)
私たちは、90分ほどかかってしまいましたが、本当に晩秋のすばらしい景色に心がなごみます。
沢のそばも歩いていきます。メープルシロップのにおいがする楓の木が疲れを癒してくれます。
ようやくつきました。ヤギさんがお出迎えしてくれました。
日本の原風景ですね。
ここでの2日間の暮らし、次回紹介します。  


Posted by アトリエティーダ at 11:38Comments(0)その他